商品の魅力をアピールしたり、近年はインターネット上に動画をアップロードする際に目を引くサムネイルを作るときなどにもロゴを使うことがあります。魅力的なロゴを作れるようになるためには、どのようなことを勉強しておくといいのでしょうか。
ここでは、ロゴを自由に作れるようになるためには、どんな分野のことを勉強しておくといいかを説明します。
フォントの効果を知ろう
ロゴはワードアートとしての側面もあり、文字の印象や雰囲気で伝えたいことが意図したとおりに伝わるかどうかが変わってきます。
そのため、魅力的でその目的に合致したロゴを作成するためには、フォントが持つ印象について知っておく必要があるでしょう。「関連 - 会社のロゴ」
適したフォントを使ってロゴを作成できれば、より伝えたいメッセージは明確に伝わりますし、全体としても広告やメッセージがまとまった仕上がりになります。スタイリッシュな広告やポップを作るためにも、フォントの持つ効果を知っておくことは非常に重要なのです。
例えば、スタンダードな明朝体は細い筆致で書かれているフォントなので繊細で、どこか冷たい印象を与えることになります。洗練された品質が売りの商品であったり、ややシニア層向けの落ち着いた雰囲気がある商品を紹介する時などに使うといいでしょう。
反対にブロック体などの太い筆致で書かれたフォントはポップで優しい印象を与えることになるので、レジャーなどに関連した商品に使うといいでしょう。その他にも特徴的なフォントが提供されているので、自分のイメージにピッタリのフォントが無いかを探してみてはいかがですか。
有料フォントは優良フォント
無料で使用できるワードなどに実装されているフォント以外にも、一部のサイトなどでライセンス販売されることのある有料フォントを使用すると、なかなか普段は見ないような筆致を楽しむことが出来ます。こういった有料フォントは大抵商業利用がフリーに設定してあるので、一度買ってしまえば様々な場面で使用することが出来ます。
サイトによってはフォント個別ではなく全てのフォントを一定期間自由に使用できるようになるライセンスの販売をしているところもあります。魅力的なフォントを色々使い、それぞれの魅力について勉強していくのもいいのではないでしょうか。
色使いについても学んでおくといい
ロゴはやはり、他の人から見て目を引くものでなくてはなりません。パッと見た時に目に入ってくるかどうかはフォントの印象だけでなく、ロゴの色使いも重要になってきます。黒などの強い色を使うとしっかりとした印象になって強く見た人に残ることになりますが、強い印象でアピールしたい商品だけでなく癒しやふんわりした印象を与えたい商品もあるでしょう。
そんな商品にはどのような色を使ってアピールするといいのか、ぼんやりしてしまうパステルカラーにはどんな効果を加えると読みやすくなるのか、などロゴの印象やリーダビリティを左右する色についても学習しておくといいでしょう。
単体の色が与える効果には強い、弱いだけでなく独特の印象があります。赤系の色は情熱を表すように気分を盛り上げる効果があるだけでなく、食欲を増進させる効果があると期待されています。多くの外食チェーンが看板に赤色を採用している理由が、赤色の与える食欲増進効果であると言われているのは有名な話です。
反対に青は気分を落ち着かせ、食欲を抑える効果や清潔な印象を与えると言われています。ですので食料品よりは掃除用品などのロゴに採用したほうがいいと言えるでしょう。それぞれの色が持つ印象が商品のイメージとマッチするかどうか、しっかり吟味できるようになりましょう。
文字の大小によって印象を操る
ロゴは文字の形や色だけでなく、使用する文字の大きさを変えるなどの方法によっても印象を変えることが出来ます。原則として目立たせたい文言は大きな文字を使うと印象に残るようになりますが、伝えたいメッセージがたくさんあるなどの場合ではどれを大きくすればいいのか分からず、全体のイメージとしてごちゃごちゃした片付かない印象がついてしまいます。
情報のうち、どんなことを特に目立たせたいのかということに優先順位をつけ、伝わるロゴを作りましょう。文字のレイアウトについて学ぶこともロゴを作る上では勉強しなくてはならない事項です。そのためには、商品などのうち消費者はどんなところに注目するのか、ということを客観的に捉えられるようになることが重要です。
そのマーケティング戦略を勉強するために重要なのがSNSなどの口コミ、あるいは不満の声です。ここがもっと良かったらいいのに、とよく言われているポイントを改善したことをアピール出来れば、より消費者には良い印象が与えられるのではないでしょうか。
自分が伝えたいこと、みんなが知りたいことがバランス良く目立つ、良いロゴを目指して作りましょう。
過去の自分から勉強する方法
ロゴの上達のコツは様々ありますが、上手にロゴを作れる人はコツやロジックではなくセンスで作っている場合もあり、勉強しづらいことも少なくありません。また、近くに上手なロゴが無い場合にはお手本も無いので良いロゴの雛形が無いことも悩ましいでしょう。
では、上手に伝わるフォントの作り方を学ぶ上で最も簡単な方法は難だと思いますか。実は、自分の作ったロゴを忘れた時に見てみて、出来栄えを改めて評価してみるのが最もリーズナブルに実力を高められる方法なのです。
その時にバイアスを排して自己評価するコツは、じっくりロゴを眺めずパッと見るだけに留めることです。多くの消費者がパッと見るだけに済ませているのを再現し、一瞥しただけで内容がきちんと伝わるものかどうかを評価することが出来ます。
また、じっくり見ると製作した時の自分の意図や努力を思い出してしまい、正のバイアスがかかりやすい状態になってしまうので、出来るだけ見る時間は短くするのがスマートな自己評価方法だと言えるでしょう。
ロゴを分かりやすく作るために勉強することは多い
世の中にはセンスだけで分かりやすく目を引くロゴを作れる方も存在しているものの、理論だってロゴを作れるようになるとコツを流用して別の仕事でも活躍することが出来るでしょう。
フォントの使い方や色調など様々な活用が出来るロゴ製作のノウハウを勉強し、目を引くデザインを作れるようになることが理想です。製作しては自己評価をして、質の高いものを作れるようになりましょう。